
せっかく米粉を買ったのに、
お餅みたいでパンにならない…

餅状になる原因はいくつかあります。
チェックしてみましょう
米粉パンやお菓子が失敗する4つの原因

レシピの出来上がりは、ふわふわと軽く見える米粉パンやケーキが、餅のように重く仕上がってしまう..。原因は何でしょうか?
原因1. レシピと異なる米粉を使用している
米粉パンやふわふの米粉ケーキなどの多くは、吸水率の低い米粉(※1)を使用しています。

吸水率の低い米粉「ミズホチカラ」など
同量の水で溶くとサラサラ
レシピと異なる吸水力の高い米粉を使用すると、水を吸い餅のように重たい生地になります。

吸水率の高い米粉「米粉パウダー」など
同量の水で溶くとすぐ水を吸いドロトロ
その他、一部メーカーの米粉吸水率はこちら↓
商品名 | 吸水率 | パン ふわふわお菓子 | 料理 水分少ないお菓子 |
①パン用ミズホチカラ | 低 | ◯ | ◯ |
②共立食品 米の粉 | 低 | ◯ | ◯ |
③サクッ!お米の粉 | 高 | ー | ◯ |
④ 日本の米粉 | 高 | ー | ◯ |
⑤幸田商店 米の粉 | 低 | ◯ | ◯ |
⑥ きぼうの米粉 | やや低 | ◯ | 未確認 |
⑦ オーサワの米粉 | 低 | ◯ | 未確認 |
⑧米粉パウダー | 高 | ー | ◯ |
これで解決! 【レシピと同じ吸水率の米粉を使用】
例えばミズホチカラという米粉は、製粉技術に優れ均一に細かいため、小麦パンのようにふんわりと仕上がります。アミロース量も多いので、食パンも腰折れ(しぼみ)しにくく、失敗が少ないです。

例えば米粉パンづくりはミズホチカラを使うと失敗なしです!

ミズホチカラよりさらに微細なのが「共立食品 米の粉」。きめ細かいスポンジケーキやサクサクと軽いクッキーが楽しめます
原因2. 火通りが悪い

米粉は小麦に比べて糊化温度(焼き色がつく温度)が高めです。オーブンが汚れていたり、温度が上がりにくい場合は、焼き色がつきにくく、パンやお菓子が餅のように生焼けになることがあります。
また冬場は材料も室温も冷たく、生地も冷えやすいです。生地が冷たいと、イーストが膨らまなかったり、ケーキの中央が生焼けになることもあります。
これで解決! 【温度を調節】
オーブンは各メーカーによって庫内の温まり方や、熱風の循環などが異なります。お使いのオーブンではいつも焼きが甘い場合は、焼成温度を10℃高くしてみたり、焼き時間を長くしてみたり調整してください。
また、特に冬場はパンの仕込み水の温度が冷めないよう気をつけたり、ケーキに使用する卵を常温に戻したり工夫しましょう。
原因3. 米粉が沈澱・分離している

吸水力の低い米粉は分離しやすく、時間が経つと離水します。
パンやケーキの底部分だけが餅のように硬い場合、沈澱している可能性があります
これで解決! 【乳化するまでよく混ぜる】
米粉の分離・沈澱を防ぐには、よく混ぜることが大切です!

レシピなどで「よく混ぜる」と書かれている場合は、生地が一体化(油を入れる際は乳化)するまでしっかり混ぜましょう!

混ぜ方で仕上がりが大きく変わりますよ!
原因4. 水分量が多い

米粉パンやお菓子を作る際、大切なのが水分量の見極めです。
適正量以上のの水分が入ると、生地が重たくなったり、思い通りの食感に仕上がらなくなります。
これで解決! 【水は少なめから調節】
初めての米粉レシピを作る際、水分量が◯〜◯gと幅がある場合は、少なめからスタートしましょう。硬いようでいたら、水を少しずつ入れ調整すると、失敗が少ないですよ!
米粉がわかれば、思い通りの米粉パンやお菓子が楽しめます
米粉パン・お菓子が「餅のようになる」方は、吸水力・火通り・沈殿・分離・水分量に気をつけて、ぜひ再チャレンジしてみてくださいね。