「米粉パンを作ってみたけど、ふんわり膨らまない」とお困りの方はいませんか?
米粉パンが餅のようになってしまうのは、間違った粉の選び方、発酵不足などいくつか原因が考えられます。
原因を探って、おいしい米粉パンが作れるようになりましょう!
>>米粉パンが膨らまない?とお悩みの方は「米粉パンが膨らまない?考えられる7つの原因」もチェック
米粉は餅状になりやすい?
「米粉パンを作ってみたのですが、餅のようです。これで正解でしょうか?」というご質問をいただきます。
米粉が餅状になってしまうのには、以下の5つの原因が考えられます。
- 吸水率が高い米粉を使用している
- 発酵が足りない
- 米粉が沈澱してしまっている
- 生焼け
- 水分量が多すぎる
あてはまるものがないか、確認してみましょう。
1. 吸水率が高い米粉を使用している
米粉には吸水率があるのをご存知ですか?
米粉に水を加えると、粒が水を吸います。
米粉が水を吸う際に、たっぷり吸う(=吸水率が高い)米粉と、あまり吸わない(=吸水率が低い)米粉に分かれます。
米粉はメーカーによって、米の品種や挽き方が違います。
品種や製粉技術によって、水の吸い方が変わるのです。
小麦のように、軽い食感の米粉パンやお菓子を作る際は、水をあまり吸わない「吸水率の低い米粉」を使用しましょう。
吸水率の低い米粉「ミズホチカラ」
>>お使いの米粉の吸水率がわからない方は、失敗しない米粉とは?選び方とおすすめ米粉4選をご紹介で確認してください。
2. 発酵が足りない
パンを温かい場所で発酵させる際、発酵が足りないとねっとりした餅のように感じることがあります。
発酵不足になる原因は、以下が考えられます。
・温度が低い
・生地量が多い
該当するものがないかチェックしましょう。
・温度が低い
発酵が足りない原因として、生地に使う仕込み水やオーブンの発酵温度が低い場合があります。
特に冬場は、仕込み水を温めて準備しても時間が経つをすぐに冷めてしまいます。
仕込み水は生地を作る直前に用意しましょう。
また、オーブンの発酵機能で40度に設定していても、実際には40度に達していない場合があります。
オーブンの発酵機能では、最初のスタート温度が低いため、レシピに記載されている発酵時間より長くかかってしまうことがあります。
オーブンの発酵機能や予熱を入れるタイミング
発酵を少し長めにとるか、あらかじめ庫内を温めておくなど、調整しておきましょう。
発酵に時間がかかる、発酵が鈍いと感じる方は、オーブンの発酵機能温度を高めにしてみましょう。
「発酵の見極めは難しい」と感じる方も多いかもしれません。
そこで、YouTube「えこころの米粉日和」では、発酵後の状態をわかりやすく動画で解説しています。
「発酵の見極め」のご参考になさってください。
・生地量が多い
生地量が多いと、中心まで温かくなるのに時間がかかります。
その分、発酵が遅くなったり、焼成も中が生焼けになったりします。
慣れないうちは大きな型を使うより、小さめの型を使ったり、小ぶりに成形した方がが失敗しにくいです。
特に食パンを作る場合は、いきなり一斤サイズよりも初心者さんはパウンド型がおすすめです。
パウンド型で作る米粉食パンレシピは、発酵もしやすく中まで火が通りやすいので、チェックしてくださいね。
3. 米粉が沈澱している
生地を作ってから時間が経つと、米粉は底部分に沈澱し、餅状にねっとりすることがあります。
生地をしっかりと混ぜる、焼くまで長時間放置しないなど工夫しましょう。
また、水よりも豆乳や牛乳を使うと泡立ちやすく、沈澱がしにくくなります。
豆乳や牛乳を使った米粉パンレシピもおすすめです。
4. 生焼け
生地にしっかり火が通っていないと、水分が抜けきらず生焼けで餅のような食感になる場合があります。
米粉は小麦に比べて、火が通るために必要な温度が高めです。
水を加えて加熱すると、デンプン粒が水を吸収して膨張し、糊状の物質に変わります。これをデンプンの糊化(α化)と言います。(中略)α化のための加熱は、98℃以上の温度を20分以上維持することが必要です。
お使いのオーブンの火力が弱い場合は、焼き温度を10度あげるなど調整してみてください。
5. 水分量が多すぎる
分量が間違っていたり、レシピより水分を増やすと、どっしりと重く餅のような食感になります。
水分量は規定の範囲内で調整をしましょう。
レシピと同じ水分を加えても、同じような生地の柔らかさにならない場合は、吸水率の高い米粉を使用している可能性があります。
>>パンを作る前に、ご自身の使用している米粉を少量とり、同量の水を加えて吸水率をチェックしてみましょう。
5つの原因をチェックし、ふわふわの米粉を楽しもう
いかがでしたか?当てはまるものはありましたか?
米粉パンやケーキが餅状になってしまうには、米粉の選び方や発酵不足など、いくつかの原因があります。
原因がわかったら再チャレンジして、ふわふわな米粉パンを楽しんでくださいね。